2011年5月、台湾で鉄道写真集「東亜細亜非自動地帯」が出版されました。この写真集は2002年以降も活躍した台湾・韓国・日本の腕木信号機やタブレットなどの非自動な鉄道風景を綴ったものです。

出版より1年以上前の2010年の1月、著者である伊藤一己さんより拙サイトMINEYUKI宛に非自動についての解説と初回版に付属する特典DVDの製作を依頼されました。
依頼を受けてDVD、解説文、掲載用の地図やイラストを手掛け、東佑文化(出版社)・伊藤さん(著者)と協議と修正を繰り返し、およそ1年にわたる製作期間を経て2011年2月、台湾の印刷所にて写真集の試刷版とDVD試作品が完成しました。しかし、翌月に起こった東日本大震災の影響で出荷目前で一時中断、遅れること約2ヶ月、晴れて完成となりました。

著者の伊藤さんは当初少数のみ発行の自費出版として、関係者および台湾鐵路管理局への納品を予定していましたが、震災に対する台湾の多大な寄付への御礼として台湾鐵路管理局の全ての有人駅・車輌基地・事務所などに計200冊を無償で寄贈する事になりました。
鐵路局への寄贈がマスコミで取り上げられた事もあり、急遽増刷して台湾で一般販売を行う事になりました。

2011年6月からは日本国内でも頒布が開始されました。拙いDVDが貼り付いていますが、美しい写真の数々で綴られた写真集は大変素晴らしい内容です。非自動ファンならずとも台湾・韓国そして日本の鉄道ファンにオススメの1冊です。

解説文・イラストと地図の作図も手掛けています。「街猫的鐵道網站」のcitycat先生にご監修いただき、極力台湾的な視点に立っての解説、作図をさせて頂きました。

繁体中国語(一部日本語併記有り)での内容ですが、言葉が分からなくても全体的な雰囲気を感じて頂けるように構成しています。

 

「東亜細亜非自動地帯」特典付属DVDについて(おまけ)
製作者の自己満足的なセルフ解説です。お見苦しいものをスミマセン^^;;

DVDについて

形式　：　DVD VIDEO(NTSC4：3)   再生時間：132分  
トラック数　：　32トラック
・イントロ　
・台湾編　8トラック
・韓国編　7トラック
・日本編　13トラック
・エンディング


※本DVD中、過去に撮影した映像においてノイズや音切れのある部分があります。これらはマスターテープに原因があり、DVDディスクの品質によるものではありません。(音切れの激しい部分はイメージビデオ風に原音を隠して再構成しています^^;)
※本DVDは台湾国内向けにプレスされており、一部旧式のDVDプレイヤーで再生できない事があります。再生できない場合はパソコンまたは新しいドライブにてご再生ください。


 

メニュー画面

DVDを再生させると左のようなメニュー画面が現れます。「PLAY ALL」を選択するとイントロからエンディングまで全て再生されます。が、全編132分あります(疲れます^^;;)ので、DVDプレイヤーの場合はリモコンのカーソルで、パソコン再生の場合はマウスで直接お好きな路線を選択し、そこから再生する事が可能になっています。
 
 

DVD再生画面　〜原寸大キャプチャ〜

台湾内湾線・九讚頭駅に入線する復興號(2003年撮影)
「九讚頭站にイソウロウ」にも登場したシーンです。

台湾花東線を走るかつての平快200次(2004年撮影)
「平快200次にイソウロウ」のトップ画で登場したシーン。DVD収録区間はイソウロウ記録より長い
台東駅から花蓮駅までの全区間を収録。画面下側では列車の現在位置をアニメーション表示します。

韓国全羅線・OSU駅に進入する無窮花號1477列車(2004年撮影)
駅に向かって走る列車と列車を迎え入れる駅の両方を同じ時系列で編集・構成しています。
「全羅線OSU駅にイソウロウ」と「全羅線無窮花号にイソウロウ」を複合した内容です・
列車・腕木信号機・駅員さん・タブレットの動きをアニメーションにて表示します。
 

韓国全羅線・周生駅に進入する無窮花号(2000年撮影)
2002年以降がテーマの写真集の本編では2003年の新駅切替え時の暫定駅舎の画像が出ていますが、
DVDは2000年〜2001年旧駅の風景を当時のHi8ビデオで撮影しています。
同じ駅・路線を写真集とDVDで時代を分けた構成をお楽しみ頂ければ幸いです。

JR西日本・因美線を走った急行「砂丘」(1993年撮影)
これぞ非自動の醍醐味と言った因美線・砂丘号。DVDのみ収録のボーナス企画です。
 

西の雄が「砂丘」なら東にはJR東日本・八高線がありました(1995年撮影)
JR貨物の重厚な貨物列車が通票授受する姿。貨物列車には万国共通の迫力があります☆