台湾初めての高速鉄道、そして日本初の輸出新幹線700Tが2004年5月26日、遂に高雄港に降り立った。


その歴史的な時間を共にしようと高雄の市民は勿論、台湾中からも多くの鉄道ファンが駆けつけました。



今回は台湾の鉄道ファン、Augustine様より頂いた写真で、｢ナナヒャク｣こと700T到着に熱狂する高雄の様子をお伝えいたします。

高雄の地に初お披露目、700T就到了！

いよいよ700Tが高雄の地を踏む瞬間が近付いてまいりました。大きな車体はクレーンでゆっくりと着実に下ろされて行きます。 

待っていた赤絨毯の上に700Tが降り立ちます。

この後、関係者での歓迎セレモニーが行われました。多くの人々の歓迎を受けて、台湾新幹線の姿は眩しく輝いていました。

新幹線700Tについて
（Photo by MINEYUKI）
 

台湾の首都台北と第二の都市高雄の間には台湾の主要都市が集まっています。

台湾では2005年の開業を目指して、現在この区間を結ぶ新幹線が建設中です。ここを走るのが、日本発の輸出新幹線700Tです。

JR東海の700系新幹線をベースに最高速度300Km/hのスペック、よりスタイリッシュな先頭形状、そしてオレンジ+黒のカラーリングは台湾を駆け抜ける旅情とテクノロジーがぎっしり詰め込まれています。

列車はグリーン車(商務車)を入れた12両編成。台北と高雄(左営)を最速90分で結びます。

現在、兵庫県の川崎重工や愛知県の日本車両、山口県の日立製作所で次々と新しい車両を製作しています。

2004.5.26 PM7:00　キャラバン出動！いよいよ夜の高雄へ繰り出します！

陸揚げの翌日、日没と同時に11号車と12号車は夜の高雄へ挨拶に繰り出しました。さながら映画俳優のプロモーションのようです(^_^)

待ち構えたファンが見守る中、巨大なトレーラーに乗せられ、夜の高雄へ繰り出します。

臨港線の踏切を横目に道路を走ります。暑い夕暮れにカラーリングもぴったり！

高雄港から高雄公園に沿って中山四路〜宏平路〜宏文路…と練り歩きます。

A Hard Day's Night at Kao-Hshung!〜盛り上がってきました！

夜の高雄を練り歩くに連れて、多くの人が集まってきました。隊列にはブラスバンドやバトンチーム等が加わり、夜の高雄は700Tと言うスターを迎え、テンションもヒートアップしてゆきます。d(^0^)/

精悍な横顔が人々の視線を釘付けにします。

ボルテージは最高潮！

多くの人が700Tを一目見ようと押しかけ、周辺はお祭り状態です。｢デカいな〜｣｢早く乗りたいね〜｣｢台北まで90分で行くんだって!｣と色々な声が聞こえてきます。

700Tが人々に担がれたお御輿のようです。

高雄の夜を独占し、高雄の人々の目を釘付けにした新幹線700Tは、パレード終了の夜9：30まで人々が波のように押しかけ、熱い視線と期待のエールを送っていました。


 

700T走行予想図(Edit by MINEYUKI)

台湾初の新幹線700Tもいよいよ2004年秋からは試運転が始まります。スタイリッシュなデザインにオレンジのラインがアクセントの700T、台湾の鉄道に革命をもたらす｢新幹線｣もいよいよその姿が具体的になって来ました。2005年、華々しく開業し、末永く台湾の方々に愛されながら、良い鉄道になって欲しいですね。


今回、写真を提供してくださったAugustine様には心から感謝申し上げます。Thank you very much!